=LOVE(イコールラブ)連載 私服でぽん! 10人目 野口衣織

=LOVE連載 私服でぽん! 10人目 野口衣織

PHOTO=堀内亮 HAIR&MAKE=オサレカンパニー
INTERVIEW=斉藤貴志

 
 
2021年の幕開けを飾る=LOVEの冬の私服グラビア連載。10人目は日本武道館2daysでもパフォーマンスが冴えた野口衣織です。今回のコーデは「仕事のできる女性の休日」がテーマだとか。
 
 


 
 

 
 

 
 

トリートメントは平らなまま減らして
丼ものは端からきれいに食べていきます

 
 

――毎回テーマを自分で決めて、撮影に臨んでいるんですね。

「HUSTLE PRESSさんの撮影はいつも楽しみで、気合いを入れてます」。

――ありがとうございます。前回は“ダメな女”でしたが、今回は“仕事のできる女性の休日”と。

「ピシッとキメるというより、ちょっと抜けていて。だけど、いい女感も出せたらと、この服にしました」。

――服自体、気に入ったんですか?

「はい。トップスは手のところと首元はセーターっぽいけど、胴体はスウエットっぽくて裏起毛なんです。私はニット系のセーターだと、着太りしやすくて。でも、これは全体がセーターではないから、イケると思って買いました」。

――YouTubeチャンネルでは「夜に駆ける」と佐々木舞香さんとデュエットした「コネクト」の「歌ってみた」動画を上げて、大評判になりました。

「もともと『歌ってみた』や『踊ってみた』は好きでよく観ていたので、イコラブ(=LOVE)でYouTubeを始めるとき、『やってみたい』と言っていたんです。本当にやれて、幸せでいっぱいです」。

――それだけに力が入っていたようですね。

「『夜に駆ける』や『コネクト』を収録する前に、ボイストレーニングに行きました。どういう歌い方をしたらいいか、コツを教えていただきながら、改めて歌の基礎から学びました。今でも大事なライブの前とかには、ボイストレーニングで1から教わっています」。

――歌唱力の高い衣織さんも、基本を大事にしているんですね。その上で、今の課題にしていることはありますか?

「明るい曲を歌うときに『もっと明るく』と言われることが多いので、なるべく口角を上げたり。それと、自分の描いているストーリーがちゃんと歌に合っているのか、すり合わせることを大事にしています」。

――たとえば「コネクト」では、どんなすり合わせを?

「歌詞を見ると、繊細で脆いところもあれば、力強くて意志がはっきり見えるところもあって、そこを自分なりに歌い分けられたらと思いました」。

――衣織さんも諸橋沙夏さんのように、ソロ曲願望はあるんですか?

「ひとつの夢ではあるんですけど、今の私ではステージに1人で立つ緊張感にメンタルが追い付かないし、技術面でも1曲を1人で歌い切る自信がなくて。そこをちゃんと自分で整えてから、そういうときが来たらいいなと思っています」。

――「夜に駆ける」を聴くと、今でも全然いけそうですが。一方、YouTubeチャンネルではゲーム部の部長になりながら、マリオカートで勝てないくだりもありました(笑)。

「ゲームは大好きなんです。でも、ジャンルがマリオカートとかじゃなくて、恋愛ゲームやリズムゲームが得意なんです。ぜひ、『太鼓の達人』をみんなでやりたいです」。

――「太鼓の達人」は得意なんですね。

「小学校の頃から、お兄ちゃんのDSやPSPを勝手に借りてやってました。やり過ぎて『ドン!』のところのボタンが埋もれて、使えなくなりました(笑)」。

――2次元の話だと、大ブームの「鬼滅の刃」は、以前「ハマるのが怖かったけど一瞬でハマった」とのことでしたが、劇場版は観たんですか?

「それが迷っていて、まだ観てないんです。テレビアニメの続きを原作のマンガでずっと読んでいて、本当に泣いちゃうんですよ。それを映画で声あり、音あり、BGMありで観てしまったら、たぶんこの世のすべてを投げ出して、家にこもりたくなっちゃうので(笑)。100%観たいけど、101%観たくない。観たくなさがちょっと勝っていて、すごく迷ってます」。

――今回は“マイルール”をテーマにお話をうかがっていきますが、衣織さんの日常生活での決まりごとはありますか?

「あります! お風呂でカップに入っているトリートメントを、きれいに取らないと嫌なんです。ほじくって穴ができるのが嫌。だからスパチュラとか絶対に使いません。人差し指の第二関節を中心に円を描くようにして、平らに取っていきたくて。表面が平らなまま、減っていくのがいいんです」。

――細かなこだわりですね(笑)。

「メンバーが泊まりに来てトリートメントを使うと、ほじくられていてビックリしちゃいます。だから、よく来てくれる(佐竹)のん乃とかには『ほじくらないでね。撫でるように取ってね』と言ってます(笑)。他のことだと、アイスクリームや丼もの、牛丼や親子丼は、平行ではなくて垂直に食べていきたいんですよ」。

――上から下に食べていくのではなく、端から端へ行くような?

「三日月、半月……みたいになっていくんですけど、ごはん粒やお肉がポロポロ落ちていたりするのも、一回きれいに食べてからでないと、次の列に行けないんですよ。食べ終わった部分をピカピカにしてから進むこだわりがあるので、丼ものは食べるのがめちゃめちゃ遅いです(笑)」。

――いつから、そういうことにこだわるように?

「気づいたら、そうなってました。誰かとごはんを食べに行くようになったり、メンバーのトリートメントの使い方を見て、『これは私のこだわりなのかも』と知りました」。

――では、ライブやレコーディング前のルーティンはありますか?

「レコーディングのときは6時間前に起きます。3時からなら9時に起きて、お風呂に入って発声練習をします」。

――あえて、お風呂で? 

「私はあまり喉が強くなくて、起きてすぐ発声練習をすると変に痛めたり、咳払いするようになっちゃって。お風呂だと水蒸気で湿っていて、喉にやさしいんです。だから朝シャンして、シャワーを浴びながら発声練習をします。あとは、代謝を上げるためにストレッチをしたり、跳ねたり、1曲踊ったり。それから、ごはんを食べます」。

――ごはんはしっかり食べて行くんですか?

「レコーディング前は必ず食べます。でも、ライブ前は食べません。気持ち悪くなると嫌なので。体はレコーディングのときより重点的に暖めておいて、本番で100%出せるようにします。あと、喉を開こうと思って、楽屋で雄叫びのような発声練習をします(笑)。『ウォーーオー!!』みたいな」。

――他のメンバーがいるところで?

「そうです。いつもうるさいと思いますけど(笑)、最近はそれをやらないとライブに出られないので、欠かせません」。

――それにしても、ごはんを食べないで2時間のライブをやって、平気なんですか?

「そう思いますよね。私はライブが終わったあとは、家に帰って必ずカップラーメンを食べるんです(笑)。そのときの蒙古タンメンは世界で一番おいしくて、本当に体に染みます。だから、ライブ前から『今日のトッピングは何にしよう』とか楽しみを残しておいて、そこまでがライブだと思っています(笑)」。

 
 

無理はしないでオンとオフを分けて
MV撮影前は3食を全部麺にしたり

 
 

――握手会やオンラインお話し会での心掛けはありますか?

「会える機会が少なくなっている中で、楽しみにして来てくださるので、私も楽しみですけど、かわいい自分でいようと思います。オンラインだったら、画面に映る胸から上を飾ることを心掛けていて、イヤリングやネックレスや髪飾りを付けます」。

――映ってない下半身は?

「ワンチャン、パジャマでもバレないですけど(笑)、ちゃんと下半身もキメて、かわいくしています。握手会も緊張しますけど、オンラインはビデオ通信みたいで、よりドキドキします。皆さんの顔がアップになって、本当に2人っきりって感じがするんですよ。『そこが○○さんのおうちなの?』みたいなのもキュンキュンします(笑)」。

――大きく言って、アイドル活動をする上で大事にしていることは?

「無理をしない。私はもともとアイドルを目指していたわけではなかったし、『あそこでもっとかわいくできたな』とか、自分がアイドルに向いてないと思ってしまう瞬間があって。でも、それが自分だと思うし、そんな自分を大切にしたくて。ダイエットもMV撮影やライブ前にはしますけど、他のときは自由に食べていいと、マイルールを作っています。『この体重を越えたら危険』というところを越えなければ、好きなように食べて生活しようと。そうしないと持たないんです。自分に甘いんですけど、『やるときはやる、やらないときはやらない』とオン・オフを分けて、無理はしないように心掛けています」。

――オンでダイエットをしているときは、どんな食生活なんですか?

「1日3食、麺です! パスタ、うどん、そば、ラーメン。本当に麺しか食べません。そうすると、1食だけ、もやしやスープに替えると、全然違います。脂肪燃焼スープが話題になったときは、朝早く起きて、そのスープを飲んで、お昼は好きなものを食べて、夜はささみ料理とか。どうしてもハンバーグを食べたくなったら、豆腐ハンバーグにしたり、豆腐とささみともやしで補っています」。

――メンタル的に落ちたときには、どう対処しますか?

「とことん落ち込みます(笑)。でないと、気持ちが一生上がってこないので。限界までガーンと落ちて、自分が上がってくるのを待ちます」。

――さっき「鬼滅の刃」の話も出ましたが、衣織さんは物語に入り込んでガチで落ちるみたいだから、自分自身のことだと、どうなってしまうのか(笑)。

「本当に不安定ですね。むしろマンガやアニメのほうにつられて、自分もバーンと落ちています。『A3!』が好きすぎて、『その仕草、言い方、行動が尊い! 無理! ここで死んだほうが幸せ!』みたいに、勝手に病んでいたり(笑)」。

――「A3!」のことはずっと言ってますね。

「ずっと好きです。最近は本当に好きすぎて、ストーリーを観るのがつらくて。ゲームのほうは進めてなくて、公式からの新しいガチャのお知らせとかも、他の『A3!』を好きな方のツイッターや実況を見て、『ああ、そうだったんだ』となって悶えています(笑)」。

――昔はキャラクター総選挙で推しの摂津万里を1位にするために、3万円を注ぎ込んだという話がありました。

「ありましたね。懐かしい。今も推しはいますけど、『A3!』という世界が好きなので、順位が付くのは悲しくて」。

――お金の使い方も考えるようになって?

「今もお金は全然気にしないで、買いたいと思ったら買っちゃうし、『これはちょっと』と思ったら買いません」。

――ネットショッピングではポチポチしがち?

「しちゃいますね。ポストに不在票がよく入っています。同じ服を気づかずに2着買っていたりもします(笑)」。

――去年は20歳になって、コロナもあった中で、変化したマイルールはありました?

「ライブ前はお酒を飲まない、というルールが増えました(笑)」。

――ライブ前でなければ、よく飲むんですか?

「この前、飲んで『おいしいな』と思ったら、寝ていました(笑)。『ほろよい』しか飲めなくて、家で1人で飲むだけですね。人と飲むことはあまりしません」。

――ワインを飲んだりは?

「たまにコンビニで買って飲みますけど、飲んだ瞬間、“酒(シュ)”という強さが鼻を通るんです。ワッとなって『これは飲めないよ』と言いながら飲んでます(笑)。おいしいというか、癖になっちゃうんですよね」。

――2021年には、衣織さんの何かが変わりそうですか?

「髪を切ります。成人式のためにずっと伸ばしてきたんですけど、早く切りたすぎて。長いのはもう嫌なんです(笑)」。

――手入れが大変だから?

「それもあるし、乾かすのに時間がかかるし。ここまで伸ばしたのは、小学生か中学生ぶりなので、扱いにも慣れてなくて。髪が長いと、濡れたまま首とかに毛がペタペタ付くじゃないですか。あれが大嫌いなんです。あと、ライブをやっていて、髪がパサパサ顔に付くのも嫌。本当に早く切りたい!」。

――初期の頃くらいのショートにするんですか?

「もうちょっと長くてもいいかな。『Want you!Want you!』の頃くらいにしたいと思っています」。

――また新たな気持ちで活動に臨めそうですね。

「ずっと憧れだった日本武道館のステージに立って、夢が叶いましたけど、お客さんが声を出せる状況になったら、もう一度アリーナでライブをしたいです。『1階席! 2階席! アリーナ!』というのをやりたいので(笑)」。

――個人でやりたいこともありますか?

「今は『こういうお仕事をしたい』というより、自分の中の目標や『こうなりたい』ということがいっぱいあるんです。そこをひとつひとつクリアしていけたら。まず、強くなる。写真写りを良くする。かわいくなる。いろいろあるので、一歩ずつ成長していけたらと思います」。
 
 

 
 

 
 

 
 

野口衣織(のぐち・いおり)

生年月日:2000年4月26日(20歳)
出身地:茨城県
血液型:O型

野口衣織 個人Twitter
 
【CHECK IT】
2017年4月に指原莉乃がプロデュースするアイドルグループとして結成された=LOVEのメンバー。ラジオ「イコラジ“RADIO=LOVE”」(文化放送 超!A&G+/土曜26:00~)が放送中。個人では、レギュラー番組「ジャパコンProject二次元領域拡大通信」(BSフジ/毎月第一金曜日 24:00~)にも出演中。また、毎月「=PRESS」(弊社刊)を発売中! 8thシングル「青春“サブリミナル”」が発売中。
詳しくは=LOVE 公式HPへ