PICK UP IDOL ラストアイドル

PICK UP IDOL ラストアイドル

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 

 
 

“歩く芸術”を3カ月の猛特訓で成功させて
52人全員で歌う「大人サバイバー」を発売

 
 

――Bリーグの試合で披露した“歩く芸術(集団歩行のパフォーマンス)”の合宿は過酷そうでしたが、ごはんも食べられなかったりしました?

長月翠「いや、みんな3杯とか食べてたよね(笑)?」。

篠田萌「食べることが楽しみでした」。

長月「やるのが歩くことだけだったので食べてました(笑)。篠原望ちゃんがめちゃくちゃ食べるんです。盛り盛りのごはんを持ってきて、『細い体のどこに入るんだろう?』とずっと見ちゃいました」。

畑美紗起「それは全然知りませんでした」。

篠田「2期だと延命杏咲実ちゃんがよく食べるイメージがあります」。

畑「お弁当も『残さないで食べなきゃ』と、いつも言ってます」。

長月「阿部さんもよく食べます」。

阿部菜々実「今回はそうでもなかったと思います。ビーフジャーキーは好きです(笑)」。

――和奏さんは最初の合宿で、清原伸彦監督から指揮者を打診されました。断る選択は考えませんでした?

間島和奏「前日の夜にそのことでテレビのインタビューを受けて、『私には絶対無理です』と答えたら『何で?』とすごく聞かれたんです。だから『私に来るのかな?』と1ミリくらい思っていたら、やっぱり来ました。正直迷いましたけど、期待されたからには応えたいので、引き受けました」。

長月「私は監督の周りの人にずっと『間島和奏で!』と言ってました(笑)。和奏ちゃんはいつもみんなを引っ張ってくれる、ラストアイドルの銅像みたいな存在なので」。

畑「銅像? 象徴のこと?」。

長月「あっ、間違えちゃった(笑)。菜々ちゃんは控えめだし、私だとふざけたりするけど(笑)、和奏ちゃんなら絶対、真面目に真剣にやってくれると思いました」。

――和奏さんは最初から歩く芸術に乗り気のようでしたね。

間島「はい。ラストアイドルはスタッフさんがやさしくて、厳しくまとめてくれる存在がいないので、私は1年前からずっと『合宿をしたいです』と言ってました。こういう合宿になるとは思いませんでしたけど(笑)、ようやく実現して、清原監督に鍛えてもらえて良かったです。みんなはイヤだったと思いますけど、私は1回目の合宿から楽しんでました」。

篠田「すごい!」。

長月「ちょっとキモい(笑)。どMすぎない?」。

間島「(AKB48グループの)ドラフト会議のとき、合宿ですごく成長できたので、そういう経験をしないと、ラストアイドルは上に行けないと思っていました」。

――でも、最初はほとんどのメンバーが歩く芸術に拒否反応だったのでは?

阿部「私は『こんなことがやりたいわけじゃない』と思って、参加するか本気で迷いました(笑)」。

長月「高橋真由ちゃんが『めっちゃ楽しみ! だって、みんなを幸せにできるんだよ!』と言ってるのを聞いて、『この子はヤバイな』と思いました(笑)」。

間島「やる気だったのは、私を含めて2人くらいでした」。

――和奏さんのやる気はテレビでも伝わりましたが、着ているのがパンダのヘンな服だったりして、ギャップがおかしかったです(笑)。

間島「何も考えてなくて、普通に私服でした。体育館が寒かったので長袖のパーカーを探したら、あれが見つかったんです。みんながラストアイドルのTシャツとかを着ている中で1人だけパンダで、しかも“HUG ME(抱き付いて)”と書いてあって、確かに恥ずかしかった(笑)」。

長月「和奏ちゃんは“死”と書いてある服を着ていたこともあります(笑)」。

間島「はっきり“死”と書いてあるわけじゃなくて、グラデーションでキラキラしていて、よく見たら『あれ? 死という文字?』みたいな服です。かわいいんですけど、テレビ的にNGで怒られました(笑)」。

――合宿でメンバーの意外な一面を知ったりもしました?

間島「菜々実ちゃんがヤバイTシャツ屋さんを聴いてました(笑)」。

畑「エーッ! 意外」。

間島「急に部屋から『入籍! 入籍!』と聞こえてきて、『何だろう?』と思ったら、菜々実ちゃんがお風呂に入っているときに曲を聴いていたんです」。

阿部「最近知りました。バンドとかは全然聴かなくて、今もそれほどでもないですけど、その『ハッピーウェディング前ソング』だけはよく聴きます(笑)」。

――新曲「大人サバイバー」は歩く芸術からの流れも汲んでますが、「大人」と付く意味合いはどう捉えました?

長月「最初は『サバイバー』というタイトルだったんです。でも大人への反骨精神が感じられて、団体行動のときに『ふざけるな!』と思った気持ちとリンクしました。私の勝手なイメージでは『大人ふざけんなよサバイバー』です(笑)。それを越えて、大人になった自分がサバイバーみたいなところもあります」。

――23歳になった美紗起さんとしては?

畑「これまで気持ちに緩みがあったのが、ここで大人になって『また攻めなさい』という意味かなと思ってます」。

――高校を卒業した和奏さんは歌詞のように「この世界に放り出された」感覚もあります?

間島「その通りで、社会人になったショックは大きくて、だからこそ、この曲を聴くと『アイドルで頑張らないと!』って気が引き締まりました。学生時代は『この日は単位のために学校に行かないといけないんです』ということが多かったのが、今は『いつでもお仕事ください!』という感じです」。

――高校生組の2人は?

阿部「自分が大人になってきた感じは全然なくて、それは本当に大人になっても変わらない気がして、『大人って何だろう?』と思いました」。

篠田「私は高校を通信制に変えて芸能界に入って、周りの目を気にするようになったし、自分も周りを見るようになりました。今までわがままに育ってきた分、最近少しずつ『大人になれているかな?』と感じます」。

――翠さんは18歳という年齢以上に精神的に大人な感じがします。

長月「高1からバイトをして自分で稼いで、親にあまり頼らず生きているので、当時からほぼ社会人みたいな感覚でした。年齢も大人に近づいたから、甘えられないと感じます。アイドルは職業なので、ふざけたらいけない気持ちにもなっています」。

 
 

アイドルは、やるか・やらないかの世界
本気じゃない子は替わってほしいです

 
 

――どんな大人になって、人生をサバイブしていきたいと思いますか?

長月「約束を守れる大人になりたいです。『この日までにやって』と言われたことはちゃんとやる。約束の時間を守る。不倫とか絶対しない(笑)。それで仕事のために生きる……というと社畜みたいですけど(笑)、好きな仕事を楽しんで真剣に取り組める大人はカッコイイと思います」。

阿部「私は4歳からアイドルをやってきて、家族や親戚、スタッフさんにもたくさん迷惑をかけてきたので、いつか絶対この世界で成功して恩返しをしたいと思います。あと、自分の悪いところに気がつける大人になりたいです」。

間島「私は両親を尊敬してます。お母さんはもともと貧乏で、『絶対にゴキブリの出ない家に住みたい』と思って働いて、今は虫の出ない家に住めています。私も虫の出ない家に住める大人になります(笑)」。

――ちなみに、虫が出るとどうなるんですか?

間島「ヤバイです。引っ越す前の家で出たときはトイレに逃げ込んで、お父さんに『退治して!』と言って、いなくなったら出ました」。

――1人暮らしだったら、どうなるんですかね?

間島「たぶん布団に引きこもって、何もしないで死にます(笑)」。

――外にゾンビがいるから「がっこうぐらし!」をするような(笑)?

間島「本当ですよ。ふとんぐらしをします(笑)」。

長月「何の話(笑)?」。

畑「私は後悔しないように人生を送りたいので、やりたいことがあったら、常にそこに向かって頑張れる人になりたい。あと、余裕のある大人になりたいです」。

篠田「周りの人にやさしい大人になりたくて、おばあちゃんが杖を持って歩いていたら助けてあげたいとか、すごく思います。そういうことは、自分の気持ちに余裕がないとできませんよね」。

――ラストアイドル最年長の西村歩乃果さんみたいな大人はどうでしょう?

長月「ほのぴーは大人っぽくないです(笑)」。

間島「若いよね」。

長月「私たちは一歩引いて見ちゃうタイプだから、子どもなのに落ち着いてますけど、ほのぴーは大人なのに子どものように何ごとも楽しめるので、真逆です。でも、そういう大人もいいと思います」。

――「大人サバイバー」のMVは52人での撮影でしたが、大変でした?

間島「はい。撮影がめっちゃ押して、なくなったシーンもあります。曲が来たのが前日とかで、ダンスもとりあえず入れただけでした。10数人ずつで撮ると、どうしても誰かがどこかを間違えるので、何回も撮り直しました。あと今回、初めて『ロボットみたいにやってください』と言われたんです。表情とか動きとか、感情を出すよりロボットっぽくするのは難しくて苦戦しました」。

篠田「歩く芸術の合宿の次の日が撮影だったので、脚が辛かったです。特に階段を昇るシーンでは『どれだけ歩かされるんだろう?』みたいな感じで、すごい痛みが来ました(笑)」。

――その52人のセンターに立つのが菜々実さん。

阿部「ピラミッド型になった真ん中で自分が踊っているのを鏡で見たとき、後ろにいる人数の多さに身が引き締まりました。一番目につくところでパフォーマンスをするので、みんなを引っ張っていきたいです」。

――ラストアイドルはもともと7人のメンバーを決める企画だったのが、現在は52人に増えました。初期から暫定メンバーだった翠さんは、その辺をどう受け止めていますか?

長月「アイドルって、やるか・やらないかの世界だと思うんです。『やらないなら、いなくなれ。やるなら、ちゃんとやれ』と自分に言い聞かせてます。本気でやろうとしない子がいるなら、『どうしてもやりたい!』という子に替わってほしい。そういう意味で、52人いて入れ替われるのはいいと思います」。

――何気に厳しい発言ですね。

長月「『アイドルを舐めてる子はイヤだな』と、最近思うようになったので」。

――ところで4月末からゴールデンウィークがありますが、皆さんはもし10連休が取れたら、どう過ごしますか?

畑「海外に行きたいです。一番行きたいのはウユニ塩湖ですけど、金銭的にもまだまだ先なので(笑)、まずはアメリカですね。ニューヨークやロサンゼルスに行きたいです」。

間島「私はシンガポールに行きたいです。『名探偵コナン』が好きで、今度の映画はシンガポールが舞台なので、聖地巡礼をしてみたい。前にも行ったことがあるんですけど、私は保守的な人間なので、1人で行くのは知ってるところがいいです」。

篠田「私は神社が好きなので、全国を回って御朱印集めをしたいです」。

阿部「私は1人で何泊か旅行したいです。朝から予定をギッシリ詰めて、時間通り行動するのが好きなので、それを一人旅でやりたいです」。

長月「ハワイとかのホテルに、花びらで埋め尽くされたお風呂があるじゃないですか。あれに10日連続で入りたい。かわいい蚊帳みたいなベッドでも寝たいです」。

――蚊帳というか、天蓋付きのお姫様ベッドのことですね(笑)。

長月「そうです。ベッドもキングサイズに枕を5コくらい並べて、1人で寝たい(笑)」。

――ゴージャスな休日。

長月「実際の家のお風呂は一般家庭用だし、仕事で帰りが遅いから家族が入ったあとになって、入浴剤も選べないので(笑)」。
 
 

ラストアイドル


 
2017年8月よりスタートしたテレビ番組「ラストアイドル」から、メンバー入れ替えバトルで勝ち残ったメンバーにより、同年12月に秋元康プロデュースのシングル「バンドワゴン」でメジャーデビュー。同時に敗退したメンバーで4組のセカンドユニットが誕生。番組の2ndシーズンでは2ndシングル表題曲を賭けて5組がそれぞれプロデューサーを付けた総当たり戦が行われた。2018年4月からの3rdシーズンで、再び入れ替えバトルにより2期生が決定。
 
 
【CHECK IT】
6thシングル「大人サバイバー」が4月17日(水)に発売。「ラスアイ、よろしく」(テレビ朝日系/土曜24:10~)が放送中。
詳しい情報はラストアイドル公式サイトへ
 
 

阿部菜々実(あべ・ななみ)



 
生年月日:2002年5月17日(16歳)
出身地:山形県
血液型:O型
 
 

長月翠(ながつき・みどり)



 
生年月日:2000年5月 17日(18歳)
出身地:愛媛県
血液型:O型
 
 

間島和奏(まじま・わかな)



 
生年月日:2000年4月 26日(18歳)
出身地:北海道
血液型:B型
 
 

篠田萌(しのだ・もえ)



 
生年月日:2001年5月21日(17歳)
出身地:埼玉県
血液型:O型
 
 

畑美紗起(はた・みさき)



 
生年月日:1996年3月27日(23歳)
出身地:埼玉県
血液型:A型
 
 

「大人サバイバー」

 

Type-A(CD+DVD) ¥1800(税込)

 

Type-B(CD+DVD) ¥1800(税込)

 

Type-C(CD+DVD) ¥1800(税込)

 

ラスアイ盤(通常盤)(CD) ¥1000(税込)

 

WEB盤(CD) ¥1000(税込)

 
 
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