PICK UP ACTRESS 佐野ひなこ

PICK UP ACTRESS 佐野ひなこ

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

ドラマ「深夜のダメ恋図鑑」に出演中
ポンコツな彼氏にキレつつも別れず……

 
 

――「深夜のダメ恋図鑑」の公式HPに「同じ女性として共感するところが沢山」とのコメントがありました。特にどの辺に共感しましたか?

「私の演じる佐和子は彼氏の諒くんがダメな男とわかっていても、愛嬌があるから目をつぶってしまうところがあるんです。それがダメ男ばかりに引っ掛かる原因かもしれなくて、彼女自身がダメだと思うんですけど、『やっぱり許しちゃうよな』ということで共感します(笑)」。

――ということは、ひなこさん自身も……。

「周りにあんなダメな人はいませんけど(笑)、誰かが『失敗しちゃった』みたいになっても、愛嬌があると『いいよ、いいよ』ってフォローしちゃうようなところはありますね」。

――ひなこさんはやさしいんでしょうね。佐和子は「好きな人のために何かやってあげるのは当然のこと」という台詞がありました。

「それもわかります。見返りがほしいわけではなくて、お互い何かやってあげられたらいいよね……という意味で。佐和子はそういうことをたびたび話していて、『言ってくれてありがとう』と思います」。


――とはいえ、諒は自分は何もしないで「お茶入れて。歯ブラシ買ってきて」とか「肉が食いたい。Yシャツにアイロンかけて」とか、言いたい放題ですが……。

「つき合っているから『泊まっていくのかな?』ということで、いつもの流れだと思うんですけど、『ごはんは簡単なのでいいよ。ハンバーグとか』と言われると、『もっと簡単な料理があるのに、ハンバーグを基準にしないでほしい』と女性は思うんじゃないですかね」。

――そこですか(笑)。他のダメ男たちも含めて「絶対引く」みたいな言動はありました?

「相手のお母さんの料理と比べられたらイヤですよね。これからの放送で出てくるのも『こんなこと言ったら一発アウト』みたいなダメ男ばかりで(笑)、それが『ダメ恋図鑑』の面白いところですけど、中でも諒くんが一番ダメじゃないかな。佐和子のところに転がり込んでくるのがまず問題で、一応、男として何かしようとしても、最初に決めた軸からブレていくんですよ。結局は佐和子に頼ってばかりで、ヒモっぷりがすごい(笑)」。

――それをよく佐和子が許してますよね(笑)。

「そうですね。いつまで別れずにいるのか、不思議で仕方ないですけど(笑)、展開を見守っていただけたらと思います」。

――ひなこさんが同じ状況だったら、どうします?

「半同棲していて、頑張ってごはんを作ってくれたりすると『良い人だな』ってなるまでは佐和子と同じでいいとしても、それ以上ダメだとちょっと……。部屋を散らかされたり、勝手に会社の同僚を家に呼んだりされたら、『親しき仲にも礼儀ありだろう!』と思うでしょうね」。


――ドラマ本編のあとの「深夜のダメ恋トーク!!」では、円役の馬場ふみかさんに「ヒモを飼うタイプ」と言われてました。

「言われましたねー(笑)。ドラマでの諒くんや元カレとのエピソードから、そういう話になって、みんなが引いちゃうことでも、私は意外と『本当に好きだったら、これくらいは許す』というハードルの低さがあって、『絶対ヒモを飼うよ』と言われちゃいました(笑)」。

――自分で思い当たるところもあったり?

「ないと思うんだけどな~(笑)。ドラマやマンガの話だから共感しちゃうんですけど、実際にああいう人がいたらわからないですね」。

――劇中でたびたび白目をむくのは、抵抗ありませんでした(笑)?

「振り切ってやりました(笑)。最初はうまく白目ができなくて、寄り目になっちゃいましたけど、上を向くと目が開いて、白目になりやすいことに気づきました」。

――最初にやったのは、バンドマンの元カレの「佐和子のために作った曲」を聴きながら、寝てしまったときでした。

「テストのときは監督に『もっと白目に』と言われて苦戦しましたけど、本番は大丈夫だったと思います。だんだん慣れてきて、すごく面白いです」。

――自分で何もしない諒にキレて、「何してそんなに疲れるの? まさか息? 息? 息?」とたたみ込んだときとかは目を見開いて、すごい顔になってました(笑)。

「息3連発(笑)。諒くんに対してブチ切れる瞬間はたびたびあるので、そういうところは爽快ですね。監督が『こういう顔できる?』ってやって見せてくれるので、それに近づけて自分なりにやったつもりですけど、できていたのかな? ふみふみ(馬場ふみか)やいくちゃん(久松郁実)を見ると、『私ももっとやれたかな?』と思っちゃいます」。


――ひなこさんも十分面白いです。撮影はもう全話終わったそうですね。

「はい。最初は1カ月くらい、それぞれの回想シーンを撮っていたから、3人で会わなかったんです。後半では、毎日のように3人組の部屋のシーンを撮影しました。1話では実はまだそんなに親しくなかったんですけど、それが画面に出てなくて良かったです」。

――仲良さそうでしたが、もともと顔見知りだったんですか?

「この作品がほぼ初対面です。周りの方に『みんなキャラが違うね』と言われたので、最初は『馴染めるかな?』と思いました。確かに個性は違っていて、いつも一緒にいる感じではないかもしれないけど、集まると楽しくて仲良くなれました」。

 
 

今回の役を演じてからかつおぶしで
みそ汁のだしを取るのにハマりました

 
 

――三者三様の中で、ひなこさんはどんな立ち位置でした?

「私は2人よりひとつ年上なんですよ。ふみふみは貫録があって、元ヤンキャラがピッタリで(笑)、クールでカッコイイんですけど、一応私がお姉さんなので『ちゃんと話さなきゃ』という意識はありました」。

――実際に何かお姉さんっぽいこともしたんですか?

「みんなとごはんに行こうとしたんですけど、私は意外と前日に誘っちゃうので、『予定入れちゃった』みたいな感じで断られました。『今度行こう』って話になっています」。

――2話では3人で組体操をしながら話してました。

「あれは監督のアイデアです。もっと組体操っぽいことをしたかったんですけど、部屋が狭くてできませんでした。でも逆にシュールな感じになって、面白かったと思います。いくちゃんがずっと倒立しているキャラみたいになったのも、監督が急に思いついたんです。倒立がすごく上手だったから、終わるはずだったのに『もうちょっとやっていて』と延長してました」。

――普段はああいうふうに、女友だちと語ることはありますか?

「友だちとごはんに行ったり、女子会をしたりしてます。でも、ノンアルコールでやってます。お酒は飲めなくはないですけど、買う習慣はなくて、友だちもあまり飲まないので。お酒より紅茶、おつまみよりケーキで、自然とお茶会になってますね。それで、ああいう感じのトークをします」。


――「深夜のダメ恋トーク!!」では、ひなこさんは「みそ汁を作る」「料理を作りたがる」とも発言してました。

「女子力アピールをしたわけではなかったんですが(笑)、おみそ汁は好きなものの中でかなり上位です」。

――だしもちゃんと取っているんですか?

「一時期、だしにハマってました。よくある茅乃舎さんのだしを使っていたんですけど、それから派生して、いろいろなだしを試してます。佐和子役をやってからはかつおを下ろしてみたり、本格的にハマりました。かつおぶしを削る器具はちょっと高いんですけど、かつおぶしは高級なイメージのわりには1000円くらいで、意外とお買い得かも。でも、1回のおみそ汁に使う量とかを考えたら、やっぱり高級ですね」。

――料理はどんなものを作るんですか?

「料理は好きですけど、簡単なものばかりで、そんなに手の込んだものは作りません。パパッと作ってます」。

――さっき出たハンバーグは?

「全然作ります。豆腐をいっぱい入れて、ヘルシーにします」。

――良い奧さんになりそうですね。「深夜のダメ恋図鑑」は、実際の深夜にリアルタイムで観てますか?

「普段は寝てることが多い時間ですけど、頑張って起きていて、リアルタイムで観るようにしています」。


――普段は早寝なんですか?

「眠くなったら寝るスタイルで、早寝をしようと考えたことはないです。逆に、次の日が朝早いから早寝しようと思っても、疲れてないと眠れなくて、結局布団の中で3時間経っちゃったりします」。

――最近は久々の水着グラビアで神ボディを披露してくれましたが、生活の中でスタイル維持のためにも節制は心掛けていたり?

「カロリーはなるべく取りたくないけど、好きなものは絶対食べたくて、たとえば唐揚げを食べたかったら、『5個食べたら太っちゃうかもしれないけど、2個ならいいかな』みたいな感じです(笑)。それが節制と言えるのか、わかりませんよね? 本当に節制するなら1個も食べたらいけないと思うので、ちょっとだけ意識しているくらいですね」。

――「深夜のダメ恋図鑑」では、オープンニングの3人のダンスもかわいいです。

「かわいいですよね。TWICEの曲に合わせて。そんなに難しくなくて、しかもサビの1パートだけなので、マネしやすいと思います。でも私たちはヒールで踊ったので、最初はすごくフラフラしてました(笑)」。

――「諒が誕生日やクリスマスの“イベント重視な男”じゃないか?」と、3人で話していたりもしましたが、ひなこさんはイベント重視派?

「あーっ……。誕生日が10月13日だったんですけど、今年は実感なかったですね。直前まで誕生日のことを忘れていて、10日くらいになって『あれ、もうすぐ?』と思いました(笑)。年々、誕生日には執着がなくなってきています。1年を早く感じて、ショックを受けるので(笑)。若い頃はイベントを大事にして生きてきましたけど、この1~2年はイベントより普通の日々を大事にしています」。

――じゃあ、クリスマスも特に盛り上がらず?

「そうですね。あまり考えません。将来、子どもができたら、ちゃんとイベントを大事にしてあげようと思いますけど、今は忘れがちです。年末が近づくと、ただ焦ります」。

――「大掃除をしなきゃ」とか?

「この前、遅い夏休みが数日あって、大掃除はそのときにしちゃいました。毎朝ちょこちょこ掃除して、断捨離しました」。

――結構な断捨離になったんですか?

「ごみ袋が10個くらいになりました」。


――それはかなりですね。どんなものを捨てたんでしょう?

「洋服です。あと、バスタオルもだいぶ捨てて、かさばるものをたくさん処分しました。バスタオルは大好きで、1クールに3個ずつ買い足しているんですけど、古いのも『まだ使える』って取っておいたから、増えすぎちゃいました。どんどんかさばるので、さすがにほつれているのとかは捨てました。書類とかもいらないのがいっぱいあったから、そういうのはちゃんと捨てるように心掛けています」。

――じゃあ、もう思い残すことなく年越しできそう?

「もうちょっと捨ててもいいかなと思ってます(笑)。余計なものがないほうがスッキリすると断捨離してわかったので、サクサク捨てちゃいます(笑)」。

 
 


 
 

佐野ひなこ(さの・ひなこ)

生年月日:1994年10月13日(24歳)
出身地:東京都
 
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2012年に第37回ホリプロタレントスカウトキャラバンでファイナリストに選出。2013年7月に「週刊ヤングマガジン」でグラビアデビューし、2014年に女優デビュー。主な出演作はドラマ「水球ヤンキース」(フジテレビ系)、「デスノート」(日本テレビ系)、「ダメな私に恋してください」(TBS系)、「好きな人がいること」(フジテレビ系)、「コードネームミラージュ」(テレビ東京系 ほか)、映画「探検隊の栄光」、「サクらんぼの恋」、舞台「エグ女」など。ドラマL「深夜のダメ恋図鑑」(ABC/日曜23:35~、テレビ朝日/土曜26:30~ほか地域局で放送。TSUTAYAプレミアムで配信)に出演中。2019年公開の映画「魔法少年☆ワイルドバージン」に出演。写真集「最高のひなこ」(講談社)が発売中。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

ドラマL「深夜のダメ恋図鑑」

詳しい情報はドラマL「深夜のダメ恋図鑑」公式HPへ
 

 

 

 
 

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