PICK UP IDOL アンジュルム

PICK UP IDOL アンジュルム

PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=田中裕幸

 
 

 
 

新メンバー加入後初のシングルリリース
グループの雰囲気が変わった!?

 
 
――ニューシングル「上手く言えない/愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間/忘れてあげる」は、新メンバーの笠原桃奈さんが加入して9人体制初のシングルになりますね。

上國料「笠原桃奈ちゃんは初めてのミュージックビデオ撮影なのに、リップシーンでもとても慣れているように見えたんです。私が初めて撮影した時はすごく緊張していたのに…。“何回もやったことあります感”がすごかったです」。

――そんな上國料さんはもうすぐ加入して1年。今回が2作目のシングルです。前回よりは落ち着いて臨めました?

上國料「はい。ちょっと余裕ができてきました」。

――一方、室田さんはメンバーの中ではもう真ん中くらいのポジションですね。全体を見られるような感じになってきましたか?

室田「いや、そこまではまだいかない感じですね」。

上國料「でも私とか笠原桃奈ちゃんには、たくさん声をかけてくれたりアドバイスしてくれます!」。

室田「え、言ってたっけ?」。

上國料「私がリハーサルとかで苦戦していると、『ここ一緒に確認しよ』と声をかけてくれます」。

――上國料さんってどこかほっとけない存在なのかも。

室田「アンジュルムみんなの妹みたいな存在です。最近はみんなが可愛がるので、私はあまり可愛がらないんですけど(笑)」。

上國料「えーっ」。

室田「(実生活でも)末っ子だからなのか、妹みたいな感じがとても出てて可愛いなぁって。アドバイスするのは本人のためでもあるし、自分でも研究しなければというのもあって…」。

――新メンバーの笠原さんは13歳にしてはちょっと大人っぽく見えますね。

上國料「そうなんですよ、最近は子どもっぽい雰囲気も見せるようになってきたんですけど、やっぱり大人っぽく見える時が多くて。見た目だけでなく中身もそうで、考え方がしっかりしていたり、私が知らないような難しい言葉も知っていて。あと、さばさばした性格ということも。身長が大きいというのもあるのかな」。

――後輩ができたということで、アドバイスをしてあげたり、お姉さんの顔を見せることもあるのかな?

上國料「私自身末っ子なので、先輩に甘えることはできるんですけど、下の子に行くのは難しいんです。すごくちっちゃい子には『可愛い~』っていけるんですけど、かっさー(笠原)は大人っぽくて逆に先輩感があるので(笑)、自分がお姉さんっぽくアドバイスしたりというのは難しいです」。

――さて、その新曲の「上手く言えない」は、アンジュルムになってからの代表作「大器晩成」を手掛けた中島卓偉さんによるパワフルなロックナンバーです。

室田「歌っていて楽しいです!」。

――ライブですごく盛り上がりそうですよね。

上國料「私も先輩になったので、そういう意味ではライバル心というか、自分の存在が埋れてしまわないようにしなきゃって思っています。「上手く言えない」ではメンバーがひとりずつ歌っていくところがあるんですけど、私が歌う『アニメの主人公も』という歌詞の部分で『も↓』と音が下がるんです。レコーディングでは教えてもらえたんですけど、毎回歌うたびに合ってるかどうか不安になります」。

――下がりすぎてないかどうかとか?

上國料「そうです」。

――室田さんはもう安定の歌唱力ですね。

室田「いや、私はまだまだ安定していない部分もいっぱいありますし、先輩はもっとすごいので、私も追いつきたいと思います」。

――「上手く言えない」といえば、最近実生活の中で「上手く言えない」と思った経験はありますか?

室田「私は仕事の時におばあちゃんがいつも送り迎えしてくれるのですが、冗談を言い合ったりして仲良しなんですけど、仕事で嫌なことがあった時などにはきつく当たってしまうこともあって。本当は感謝してるのに、『いつもありがとう』とかなかなか上手く気持ちを言えないんですね。でもその分、ライブなどで地方に行った時には、おばあちゃん家におみやげを買ってきてあげたりしています」。

上國料「私はMCが上手く言えない(笑)。ライブでMCをしていて、自分ではおもしろいことを言ったつもりなんですけど、シーンとなることも結構あります(笑)」。

――続いて「愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間」。MCなどでタイトルは間違えずに言えますか?

二人「はい!大丈夫です」。

上國料「2番のサビの終わりでソロパートがあって、私がセンターから出てくるのですが、そこで毎回緊張します。なんていうんですかね、プレッシャー。2枚目のシングルで私、歌にそんなに自信がないのに、ここを任されていいのかと思います」。

――でももう任されちゃってますから!

上國料「はい。頑張ろう!と思います」。

――「忘れてあげる」はちょっと大人っぽい歌詞ですが、17歳の上國料さんからしたらちょっと難しそうですね。

上國料「『歌の主人公になりきって歌えばいい』とリーダーの和田(彩花)さんからアドバイスしていただいたので、それを意識して歌っています」。

室田「私もいつもそれを意識していますね」。

――今月は舞台『演劇女子部「モード」』の出演もありましたね。特に上國料さんはメインキャストを務めました。

上國料「私は今回が初舞台でした。初めてなのにセリフの量が多くて、覚えるのも、役になりきるのも難しくて…。先輩方の演技を見ていたらみんな役になりきっていたのですが、どうやったらできるのかわからなくて苦戦しました」。

――演技は文化祭などでも経験はなかったの?

上國料「文化祭で劇をやる時も、役をやる人にはなれなかったんです。楽器を弾いたり、ナレーションだったりで」。

――そんな女の子が大きな舞台作品でよく頑張りましたね! 室田さんは演技経験は?

室田「舞台は2回目です。初めて出たのは研修生の時の『僕たち可憐な少年合唱団』という作品でした。今回私ははじめての男性役だったので苦労しましたね。仕草だったり声だったりだとか…」。

――怒られたりとかはしなかった?

上國料「私はたくさんダメ出しを受けましたが、演出家の方はとても優しかったです。パニックになって言われていることがわからなくなってしまい、くじけちゃう時があったのですが、そういう時は励ましてくださいました」。

――周りの優しさもあって初舞台を完走できたんですね。

上國料「はい。稽古の時、ほんとに役になり切れなくて悩んでいたんですけど、でも合間に和田さんと二人でふざけて役として会話してた時があったんですよ。『今は役になれているんだから、思いっきりやっちゃえば大丈夫だよ!』と言っていただいて。それで救われました」。

――和田さんといえば、上國料さんや笠原さんら後輩組にとっては、もう“大先輩”という感じなのかも。

上國料「リーダーですけど、でもみんなと一緒にふざけたり、同じ目線で話してくださるので話しやすいです」。

――相変わらず趣味の美術や仏像について熱く語ってたりするのかな?

室田「私、新幹線で隣りになった時に、『これすごくない?』って、写真を見せてもらったりしました。歴史の話が結構好きなので、逆に私から質問するくらいです。そしたら和田さん、『よくぞ聞いてくれました!』という感じで、またすごく語ってくれるんです」。

――その様子すごく浮かびます。

室田「でも私、興味がないことには、『あ、それはもういいです!』ってはっきり言っちゃうので、そしたら『なんだよぉ』という感じになります(笑)」。

――愛すべきキャラのリーダーですね(笑)。
 
 

 
 

 
 


 
 

アンジュルム(あんじゅるむ)

2009年、ハロプロエッグ(現・研修生)のメンバーから4名で「S/mileage(スマイレージ)」として結成。2010年5月、「夢見る 15歳」でメジャーデビュー。同年「第52回日本レコード大賞」で最優秀新人賞を受賞。2014年10月には室田瑞希ら3名が新メンバーとして加入。同年12月「ANGERME(アンジュルム)」に改名。2015年11月、上國料萌衣が新メンバーとして加入。今年7月には笠原桃奈が加入し、現在9名で活動中。

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室田瑞希(むろた・みずき)

生年月日:1998年6月12日(18歳)
出身地:千葉県
血液型:AB型
 
 

 

 

上國料萌衣(かみこくりょう・もえ)

生年月日:1999年10月24日(17歳)
出身地:熊本県
血液型:O型
 
 
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